理事長挨拶

 終戦の年、1945年12月、熊本医科大学教授太田原豊一博士が、終戦後の悪化した公衆衛生状況を改善すべく資産10万円、10万円相当の機械器具、馬匹(馬)を投じられ、「財団法人化学及血清療法研究所」を設立されました。以来、73年ヒトと動物用のワクチン、抗毒素、トキソイド、血漿分画製剤の研究・開発・製造・販売、そして新生児のファブリー病等の早期発見による幼い命を救う臨床検査センター事業など、化血研は一貫して公衆衛生改善の努力を続けてまいりました。
 しかしながら、1980年代の非加熱血液製剤によるHIV(エイズウイルス)感染薬害を発生、そして長く行われた製造記録の改ざん等は、創業者の意志とは全く異なるものでした。後を引き継いだ経営者は、この責任の重さを心しなければなりません。現役員5名全員が、2016年外部から当所に着任し、所員とともにこの二年、全力で改革に取り組んで参りました。化血研は国内でも数少ない生物学的製剤群を供給する企業であります。その使命を果たすためには、体制、文化・風土を変える必要性を認識し、様々な方向、施策を検討した結果、事業譲渡は当所の義務を果たすためには必須と決断しました。いくつかの候補から熊本県、熊本企業グループ、明治グループから構成されるコンソーシアムが最も適切であると判断し、2018年7月1日に、医薬品及び動物薬の製造販売業、臨床検査事業を新会社名「KMバイオロジクス株式会社」に一部事業譲渡することと致しました。より進んだガバナンス、コンプライアンス体制を構築し、各種システムの強化を図ることにより、一層高品質の製品を患者様、医療消費者、医療従事者の皆様に確実にお届けできると確信しております。豊富な人材、若い研究者・技術者、優れた技術力と設備を保有しています。KMバイオロジクス株式会社が、生命と健康に貢献する製薬会社として大きく羽ばたくことを期待しています。
 一般財団法人としては、これまで以上に血友病患者様、HIV関連訴訟等に関する対応を継続し、社会的責務を果たします。
 また、将来を見据え、基礎的分野も含めバイオロジクス研究への助成、有為な人材への奨学金の給付、優れた業績を残された方々への顕彰など公益的事業を継続してまいります。
 創業の原点「公衆衛生の向上に資する」に立ち戻り、国民の皆様、世界の人々の生命、健康、生活の質の向上に貢献すべく、事業に取り組んでまいります。

「財団の主な取り組み」
1.健康管理支援事業の実施
2.医療技術者を養成する取り組みへの協力支援
3.阿蘇シンポジウム等の学術集会の開催・後援
4.大学・研究機関の後援
5.医療機関への協力、支援
6.地球環境保全に関連する取り組み
7.研究助成
8.顕著な業績を挙げた研究者への顕彰
9.印刷物の刊行
10.生物学的製剤等に関する研究・調査

理事長 木下 統晴

法人概要

法人名 一般財団法人 化学及血清療法研究所
設立 1945年(昭和20年)12月26日
代表者 理事長 木下 統晴
所在地 熊本県熊本市中央区花畑町4-7 朝日新聞第一生命ビル11階(GoogleMap
事業内容 生物学的製剤等に関する研究・調査、感染症及び血液疾患領域を中心とした研究等に対する助成・顕彰、医療技術者を養成する事業への協力・支援、医療機関への協力・支援、印刷物の刊行、奨学金の支給、大学・研究機関の後援及び学術集会の開催・後援、地球環境保全に関連する事業、その他当法人の目的達成上必要と認める事業

関連法人

学校法人銀杏学園 熊本保健科学大学

1959年に公益事業の一環として当所が設立した衛生検査技師養成所を前身として、銀杏学園短期大学(3年制)を経て、2003年4月に4年制大学として開学しました。保健科学部に医学検査学科、看護学科及びリハビリテーション学科(理学療法学専攻、作業療法学専攻、言語聴覚学専攻)を、さらに大学院、助産別科、認定看護師教育課程を置き、次世代の医療技術者を担う養成を行っています。

学校法人銀杏学園 熊本保健科学大学

医療法人杏和会 城南病院

総病床数198床を有し、内科・神経内科・呼吸器内科・消化器内科・外科・整形外科・リハビリテーション科・皮膚科・精神科と広範囲にわたる診療を行っています。地域リハビリテーションセンター、デイケア、グループホームなど、医療から介護福祉まで地域の医療ニーズに応えられる中核病院を目指しております。

医療法人杏和会 城南病院