2019.10.01

令和元年10月1日

各位

国立大学法人 熊本大学
一般財団法人 化学及血清療法研究所


寄附講座「地域連携病理学寄附講座」の設置について

 このたび、熊本大学大学院生命科学研究部内に、一般財団法人化学及血清療法研究所の寄附による「地域連携病理学寄附講座」が設置されることになりました。
 本寄附講座では、常勤病理医が不在の病院・クリニックの病理学的検査を行うとともに、これらの病院・クリニックの臨床医や検査技師と共同でカンファレンスや勉強会を積極的に開催することで、病理学的検査の精度管理向上を目指すとともに、地域性に応じた臨床疫学研究も実施することで、地域医療の質の向上を目指します。
 病理学的検査は、患者様から採取された身体の組織・細胞を直接顕微鏡で観察・解析して、疾患の最終診断を行う医療にとって最重要に位置する検査です。超高齢化社会やAI 等の新技術の医療界への積極的投入などにより、医療を取り巻く状況は目まぐるしく変わっています。最新のがん医療では、患者様のがん細胞から個別の遺伝子を調べて最適な治療法を選ぶ、いわゆるオーダーメイド医療が主役になりつつありますが、これには病理学的検査が必須になります。しかし、この病理学的検査を専門とする病理医の人数は全国的に不足しており、特に熊本県を含む地方において、病理医不足はさらに深刻です。
 本寄附講座では、このような医療の変化に応じて、AI 技術や遺伝子検査も含めた新しい技術に対応できる能力をもつとともに、研究マインドをもった病理医を育成することを目標にしています。
 本寄附講座の設置により、熊本県内および県外の地方病院・クリニックの病理学的検査や学術カンファレンスの開催、臨床研究支援などを行うことで、病理医不足による地域の医療格差を無くし、地域医療の質の向上と人材の育成への貢献が期待されます。

【問い合わせ先】
■ 国立大学法人熊本大学 教育研究支援部 生命科学系事務課 研究支援担当(担当:大川)
〒860-0811 熊本市中央区本荘1-1-1 電話:096-373-5657
■ 一般財団法人化学及血清療法研究所 事務局
〒860-0806 熊本市中央区花畑町4-7 朝日新聞第一生命ビル11階 電話:096-297-2152


熊本大学プレスリリース:
https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2019-file/release191001.pdf